介護

親の介護 認知症の場合どこまで責任が及ぶの?どんな対応が必要?

投稿日:

「身の毛もよだつニュースに顔面蒼白です」とKさんは語ります。

”認知症の男性(当時91)が線路内に立ち入り電車と接触した死亡事故で、家族らの安全対策が不十分だったとして、
JR東海が遺族らに列車が遅れたことに関する損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は、男性の妻と長男に請求全額にあたる約720万円を支払うよう命じた。”

軽い認知症を患う母親の面倒を見ているさなかの出来事に、とても他人事とは思えませんでした。

Kさんのみならず、現在家族を介護しているすべての人にショックを与えたことでしょう。

「明日は我が身・・・」

現実的にどんな対応策を講じることが出来るのでしょうか?

スポンサーリンク

親の介護 認知症の場合どこまで責任があるの?法律的には?

認知症の親と考えると「どうしたらいいの?」「なんで責任がこっちに?」と疑問がわいてきますが、認知症患者を「子供」に置き換えてみましょう。

子供であっても老人(認知症により責任能力がない)であっても保護責任というものが法律で定められています。

(責任無能力者の監督義務者等の責任)

民法第714条
1.前二条の規定により責任無能力者がその責任を負わない場合において、
その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は、
その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。
ただし、監督義務者がその義務を怠らなかったとき、
又はその義務を怠らなくても損害が生ずべきであったときは、
この限りでない。
2.監督義務者に代わって責任無能力者を監督する者も、前項の責任を負う。

ですから、今回のケースのように徘徊して事故に遭遇し不幸にも加害者となってしまった場合、責任の所在が”監督義務者”つまり介護者(家族)に降りかかります。

実際の請求にまで及ぶかどうかは個々の例によって違うので一概には言えませんが、責任問題に発展することがあるのは押さえておきましょう。

親の介護 認知症の場合 家族介護の限界

やはり家族の面倒は身内だけで見たい!そう願う家族は少なくありません。経済的な問題もあったりしますし。

日本人の持つ美意識なのでしょうか?負担を自分たちだけでまかないたい・・・弱みを晒すことが恥みたいに感じてしまうのかもしれません。

しかし、今回のケースのように24時間365日ずっと監督義務を少人数で行うのは不可能です。

それぞれの生活はありますし、たとえ配偶者であってもそうです。しかも要介護者と同様に高齢であることが多いですし。

スポンサーリンク

現実的に言って、配偶者とその息子・娘のみでの少人数家族介護では限界があります。

無理すれば早晩、体力的・精神的に参ってしまうかもしれません。

残念ながら、介護は長期戦になることが多いですから。

親の介護 認知症の場合 チームを形成しましょう!

出来るだけ早く、限界を感じてからではなく、親の年齢が高齢に届いている段階で行政や地域包括支援センターに相談しましょう。

”相談”というと身構えそうですが、別にお金を取られるわけではありません。地域とのホットラインを作っておきましょう。

認知症などの症状が出てきた場合や、徐々に介護が必要になって来た時は、ケアマネジャーをはじめとする介護のプロが関わってきます。

いわば”小規模な介護支援チーム”が形成されます。

遠慮せず積極的にチームを活用しましょう。自宅で介護サービスを受けるにしても、通所サービスや入所サービスを受けるにしても、力になってくれます。

お金の負担に関する不安も含め、恥ずかしがらず相談してしまいましょう。

”自分たちしかいない”という状況より、自分にはチームがあるの方が断然安心感が違います!

介護問題を家族だけで抱え込まないようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか?

家族介護を積極的に行うこと自体は望ましいことですが、絶対に抱え込まないようにしましょう。

自分たちだけを追い込んでも、結果として何もいいことはありません。

専門家を巻き込んだ”オリジナル介護チーム”を作ってしまいましょう。

難しいことは何もありません。スタートは相談からです。

みんなで一緒に頑張りましょう。

スポンサーリンク

-介護
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

介護士として派遣を選ぶ?メリットとデメリットを考えよう!

派遣で働くって どんなイメージをお持ちでしょうか? 不安定・安い・派遣切り・待遇悪い・・・ 概ね、余りよろしくないイメージをお持ちですかね。 スポンサーリンク では、介護士も同じでしょうか? 意外と知 …

介護業界に就職をお考えの皆さん!選び方をアドバイス致します。

介護業界に就職しようかと考え中の皆さん! 特に中高年で転職の場合、収入や待遇はもちろん、職場環境や人間関係も重要ですよね! 勤め始めてから「こんなはずじゃなかった・・・」と嘆いても後の祭り。 スポンサ …

40代から介護へ転職は可能か?未経験でも?男性でも大丈夫?

40代から仕事を変えるということはとても勇気がいることです。 たとえリストラなどによって強制的に転職することになったとしても同様です。 これまでのキャリアや資格に合わせた職場を求めて転職活動をするのが …

介護の資格 親の援助やパートで有効?あれば報酬貰えるの?

自分の年齢と比例して、親の年齢を考えると「そろそろ家も親の介護かな」と考えることもあるかもしれません。 何とかなると楽天的に構えておくこともある意味必要ですが、出来る範囲で備えをしておくことも大切です …

介護施設の入居を拒否?本人の場合や施設側から?対処法は!

入りたくても入れないのが介護施設なんて言われたりします。 事実、入所待ち〇年なんてこともザラで・・・ 指折り数えて毎日待ってる方も大勢います。 スポンサーリンク しかし逆にそんな施設に入居できるように …